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人工透析の種類とその方法

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人工透析とは、そもそもどのような治療法なの?

人工透析とは、そもそもどのような治療法なの?

人工透析は大きく分けて血液透析・腹膜透析の2種類ある

腎臓は、血液をろ過して尿を作り、これを排出する体の中で最も重要な役割を果たしています。腎臓が悪くなると余分な水分や老廃物などを尿として排出することが出来なくなります。腎臓に代わって人工的に血液内老廃物の除去を代行する方法が「人工透析」です。人工透析には、血液透析・腹膜透析の2種類あり、それぞれの特徴があります。

血液透析

血液透析は、管を使って血液を体の外に出し、腎臓の役割を果たす器械に通すことで、老廃物を除去する透析方法です。

血液透析の仕組み

  1. 腕の血管(内シャント)に針を刺し、ポンプにて血液を体の外に出し、透析装置であるダイアライザに流します。
  2. 血液が、ダイアライザ内に循環することで血液内の老廃物が除去できます。
  3. 老廃物が除かれた血液を体に戻します。

ダイアライザとは…血液中の老廃物や余分な水分など透析液へ移す(排出する)ためのろ過装置。
筒状のケースに細いストロー上の透析膜の束が入っていて内側に血液が流れ、外側に透析液が流れます。透析膜には小さな穴が無数あり、血液中に含まれる老廃物や水分、塩分などが通り抜けて(ろ過)透析液側に移動します。これにより血液がきれいになります。ダイアライザが腎臓の役割を果たすことになります。

内シャントとは…血液透析では、1分間に約200㎖の血液をダイアライザに流す必要があります。多くの血液量が必要なために血液の流れの多い太い血管が必要となります。そのため透析導入前には、手首の近くの腕の動脈と静脈をつなぎ合わせる手術を行います。このように動脈と静脈をつなげ血管を太くします。これが内シャントとなります。シャント作成手術は、局所麻酔で行い1~2時間ほどで終了します。

血液透析の種類

血液ろ過透析(オンラインHDF)

血液透析の中で最近注目されているのが、血液ろ過透析(オンラインHDF)という透析療法です。
血液ろ過透析では、血液透析のろ過に加えて、ダイアライザの膜に圧力をかけることでたくさんの老廃物を取り除くことができます。また、「透析中に低血圧が起こりにくい」「血液透析単独の透析よりも心臓への負担が少ない」といったメリットがあります。

血液透析のメリットとデメリット

メリット

  • 週3回通院することで、常に専門スタッフによる医学的ケアが受けられる。
  • 透析の種類の中で、実績の豊富な治療法である。

デメリット

  • 週3回の通院が必要で、日常生活活動が制限される。
  • 内シャント部の閉塞・感染を起こす恐れがある。
  • 針の穿針痛がある。
  • 透析中の血圧変動が生じやすい。

仕事に就いている方であれば、血液透析は時間的制約を受けますが、定年退職など仕事についていない方や高齢者にとっては、通院による家族以外の方とコミュニケーションをとることができ社会とつながることができます。血液透析のメリット・デメリットは、ライフステージ・スタイルにより変化していきます。

血液透析している方の注意点

合併症のない透析療法を継続していくためには、食事・運動・睡眠・排便のコントロール・体重管理・お薬の管理が大切です。中でも食事面では、体内に多くのカリウムがあることによる体へ影響をできるだけ抑えるために、食品から摂取するカリウム量を日ごろから気をつける必要があります。
また、透析療法に必要不可欠であるシャント。シャントの閉塞や感染が起こらないよう清潔にするなど毎日の観察と日常動作に気を付けましょう。

腹膜透析

腹膜透析は、腹腔内に直接透析液を注入し、お腹にある腹膜を使い老廃物を除去する透析方法です。

腹膜透析の仕組み

  1. 腹腔内に透析液を出し入れする腹膜透析カテーテルより、透析液を注入します。
  2. 透析液が一定時間貯留する間に腹膜を介して血中の老廃物・塩分などが透析液に移動します。
  3. 老廃物などが十分移動したところで、透析液を体外に排出します。

腹膜透析カテーテルとは…透析液を腹腔内に注入・排出するためのチューブです。
手術により腹膜透析カテーテルを腹腔内に埋め込む必要があります。カテーテル留置後は、1か月ほど入院し自分で腹膜透析を行うための指導を受けます。

腹膜透析の種類

CAPD(連続携行式腹膜透析)

1日に3~5回透析液の入ったバックを交換します。1回の交換時間は、約30分で生活リズムに合わせて本人または、家族が交換をしていきます。

APD(自動腹膜透析)

就寝時間を利用して透析液の交換を機械が自動的に行います。APD(自動腹膜透析)は、透析時間に縛られることなく日中の自由時間を確保するために開発され、毎日の通学・通勤が必要な児童・学生・社会人などがこの方法で治療を行っています。

バック交換とは…新しい透析液をお腹の中に注入し、老廃物などを含んだ透析液を排出するために必要な作業です。新しい透析液の入ったバックと排出する透析液受けのバックを透析カテーテルに接続・取り外し作業は,器械にて自動でも行うことも出来ます。

腹膜透析のメリットとデメリット

メリット

  • APD(自動腹膜透析)日中の自由時間が確保でき毎日の通学・通勤に支障をきたすことが少ない。
  • 残腎機能を生かすことができ、血液透析よりも負担が少ない。
  • 厳格なカリウム制限が必要ない。
  • 月1~2回の通院

デメリット

  • 腹腔内にチューブが入っているため感染に注意が必要。
  • 開始後数年で、腹膜の働きが衰えるため、血液透析・腎移植を検討する必要がある。

腹膜透析している方の注意点

腹膜透析療法では、腹腔内にチューブを留置するので、腹膜炎・カテーテル出口の感染に注意が必要です。「透析液の交換などは清潔に操作する。」「指導された方法でカテーテルケアを毎日行いカテーテル出口の感染を予防する。」といった点に気を付けていきましょう。

人工透析の種類 まとめ

人工透析には、血液透析・腹膜透析がありそれぞれの方法があり、メリット・デメリットがあります。それぞれのライフスタイルに合わせた透析療法を選択することができます。


このページの参考資料一覧

  • 日本腎臓学会発作成の診療ガイドライン
    https://www.jsn.or.jp/guideline/guideline.php
  • 一般社団法人日本透析医学会透析治療ガイドライン
    https://www.jsdt.or.jp/dialysis/2094.html
  • 腎移植推進委員会 腎不全 治療選択とその実際
    (日本腎臓学会、日本透析医学会 で紹介している冊子)
    http://mediobank.com/pdf/2020allpage%201.pdf
  • 透析会誌 52(9):497~531,2019
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsdt/52/9/52_497/_pdf
  • 全腎協 腎臓病について > 治療法について
    https://www.zjk.or.jp/kidney-disease/cure/
  • MediPress(メディプレス) 透析
    https://dialysis.medipress.jp/disease-and-cure/dialysis-basic/14
    https://dialysis.medipress.jp/disease-and-cure/dialysis-basic/8
    https://dialysis.medipress.jp/disease-and-cure/dialysis-basic/9
    https://dialysis.medipress.jp/disease-and-cure/dialysis-basic/19
    https://dialysis.medipress.jp/disease-and-cure/dialysis-basic/88
  • 東京新橋透析クリニック公式サイト
    https://www.toseki.tokyo/overnight-dialysis/
透析治療に頼るだけでは体を守れない
透析と長く付き合うために必要な「酵素」とは
透析治療中の腎臓や体調を維持していくためには体内の酵素を増やすことが肝心!

免疫低下や合併症など、透析治療にはさまざまな問題があります。
体調を維持しながら透析とうまく長く付き合っていくためには、腎臓や体になるべく負担をかけないことが重要です。そのために必要と考えられるのが酵素です。
酵素は消化・吸収・代謝・排泄など、人が生きていくために必要不可欠。酵素が不足すると体内の老廃物を排泄する機能も低下し、腎臓に負担がかかるだけでなく、免疫力の低下にもつながってしまいます。

   

腎臓に負担をかけないためには、体内の酵素を増やすこと。ここでは、酵素の働きや、科学的根拠について紹介していきます。

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